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📚楠木建/絶対悲観主義

新年最初の読書は、小説ではない本でした。
基本的に読書と言えばほぼ小説、たまに漫画と実用書、な私なので、これは非常に珍しいことです。

これは父親が読んでいて、けっこう面白かったから貸すよと言われて読んでみました。タイトルからとっつきにくそうだなと思ったんですけど、読んでみたら割と読みやすくてラフな内容で、普通に面白かったです。

ただ1回しか読んでいないのと、家族とはいえ一応借り物なので付箋を貼らずに読んだので、正直細かい内容までは頭に入っていないです。
通常、私は読書をするときには付箋が必須で、引っかかる文章や自分に刺さる文章があると付箋をペタペタ貼ります。そして一読した後、付箋を貼った部分を読み返して、なぜそこが引っかかったのか、刺さったのかを考えるのが好きなのです。なので、今回はそれが出来なかったことが若干不便でした(とはいえ借り物なのでね、仕方ない)。

この「絶対悲観主義」という考え方、普段からたまにやっていることがあったので、特段目新しさは感じなかったものの、こういう考え方もアリなんだよねと再認識出来てよかったです。

とはいえ、普段からたまにやっている考え方ではあるものの、根本的に私は絶対悲観主義ではなく、どちらかというと作者の楠木さんが冒頭で仰っていた「GRIT」的思考で生きていると思います。要は上手くやることが前提にあるというか、やり抜くことをマストにするというか、そんな感じ。そして、そのために自分を前向きに励ましたり、大丈夫きっと上手くいくと言い聞かせるような節があります。

絶対悲観主義ってたまに自分の心の中に顔を出すんですが、私は悪いことを考えると悪い方向に行ってしまうのではと思ってしまうところがあるので、鼻から上手くいかないと考えることに少し怖さもあるんですよね。
楠木さんの仰るように、上手くいかないと思っていたら上手くいった、というのはとても理想だし、実際そういう経験をしたこともあって、その時は意図せず良い気分になれて良いなと思います。
でも、上手くいかないと思っていたら、やっぱり上手くいかなかった、となったときに「やっぱりそうだったかぁ」くらい受け流せればいいんですけど、私の場合は「上手くいかないって思っちゃったからそうなったんだ…なんでそんな風に最初から思ったんだろう…」と自分を責めてしまうパターンになるので、なかなか難しいなと思います(^^;)

絶対悲観主義的な考え方、私は自分がもう少し気楽に生きていくためにも必要だし、取り入れてみたい考え方だなと思う反面、前述の通り少し間違えると自分を追い詰めかねない考え方のような気もするので、上手く取り入れたいところです(楠木さんの言う「そうは問屋が卸さない、か…」と思えるくらいになれたらいいですよね)。

これは父から借りたものなので返すとして、もう一度読み返してみたい本でもあったので、また自分で買ってみようかなと思います。最近は、自分の生き方とか考え方とか、そういうものを少しずつ整えていきたいと思っているので、こういう本も読んでみると面白いなと思うようになったこの頃です。